メッセージの編集
お名前
タイトル
本文
おねえちゃんに埋められるよ。 おかあさんはいったけど、おねえちゃんはそんなことしないと、いもうとはおもっていた。 ある日のこと、彼女が宿題をしていると、 おねえちゃんがまほうつかいの学校から上機嫌でかえってきて、 しんぞう、とまれ! といったので、いもうとのしんぞうはこどうをやめた。 そうして彼女は砂にうめられた。 おやつたべたら、まただっこしてあそぼうね。おねえちゃんはあかちゃんだから、しゅくだいしなくていいからね。 おかあさんの声がきこえてきた。 いもうとは砂のなかでかんがえていた、 おとこのこをおへそのあたりでまっぷたつに切ったなら、上はおんなのこになるのかな。 それからいもうとは、じぶんのなまえをかんがえる。 どこまでものびていくなまえの果てに、ようやく春の字をみつけることができた。 いもうとのちいさなあたまが、砂のうえにおずおずでてくる。 もも色の蝶がきてそこにとまる。 そのすてきなりぼんをおねえちゃんはきっとうらやましくおもうだろうな。 (*タイトルを「土のなかから」より改題)
設定パスワード
画像ファイル
編集のみ可能です
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]