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退屈そうに明滅する星、瞬時にいなくなってしまう、明け方の線 あぁ、夜空におおきな水性くらげひとり、どこまでも螺旋状に、響け きょうのやわらかなことばたち、微熱をはらんだ、淡いかなしみたち 今夜はおいで、こちらに、あの孤独なスピカとともにおどおどひかり、 わたしの夢に、酸味を帯びた淡い香気をのこして燃えろ いつしか届きますか、あの細い電線のどれかを伝って、きみへ そのとき降りだした雨の稜線に従って、とべ、翼をもちえない祈り、 枯れた花、わたしの指さす延長線上の、たったひとつの消失点にむかって、 そのときばかりは豪快な、汽笛の音楽をならして、とべ あぁ、これらのような、宇宙と同質のおもみをもったかがやく一挿話は、 変幻自在の、老いゆく一挿話は、わたしの湿った胸元から汲みでてゆき、 空中ではらりと透明な、レーヨンの尾をひいて消える あれは、孤独な宇宙へゆくのです、あれは孤独な、熱線です あれは静かに、塵芥を撒き散らして伸びる、孤独な熱線です さよならも言えないうちに消えた、きみよさよなら! この街灯のうえの水性くらげひとり、どこまでも螺旋状に、響け この街灯のしたでぶるっと震えた、わたしのほんとうに静かな魂に、響け あぁ、いつまでも空虚な星空に、あの日きみの投げた水風船が割れて、 ぽつりぽつり、様々な点に、様々な色が滲んでいる それを見てわたしは、とうとう口をつぐんでしまって、やがて真っ暗な家路についた きみよおやすみ、今夜は、やすらかなおやすみ 自分も一緒に、目を瞑れたなら、なぁんて、あの深淵の闇の奥の、 ずっとずっと奥のほうで聞こえるこえ、聞こえているよ あれはきみと同じ、波のこえだ だからおやすみ、きみよ今夜は、ほんとうにやすらかな、おやすみ、おやすみ きみのなかに、たった一筋の流星が過ぎますように
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