メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
誰からも手当てをされないガラスのはまった窓に、のしかかる色は体までは届かないビニール袋の内側で膨れていた影と同じ明るさに反り返る。突き崩した根の掴んでいた土の手触りはもうわからないので、雨が降ってもかまわないからと背骨を照らすかたちにうずくまってなめた草の傷には、生きているにおいがまだにじんでいた。あしうらをみせて分け入るちぎれた葉の湿り気から、肌が始まっていたように体を閉じて乾くことを心待ちにしている枝まで帰る。夕暮れには遠いてらりとした坂の曲線まで、張り出した月の光にささくれをつくる境の草の群れから離れてきた熱のにおいは重い。爪の色が濃くなる手触りで夏になった空をすくいあげてきた服のすその傷みかたをした、切り立つ羽根は声がするように壁際を速い速度でのぼりつづけている。
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]