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震えるように消えた影 自閉した部屋で お前の声だけをずっと聴いている 夜は深い川のようで 息をするのすら忘れる 人の存在が自分自身を奪う ひどく雨に濡れるような痛み 蒼ざめた満月が銃創のように刻まれる夜に 激しい雨だれの音さえ聞こえる いま手に入れられるもののすべてに まぼろしという名前をつけた 機械のような絶望が身体を覆う 萎えてしまうとメタルみたいに硬い 窓の外からはるか彼方 俺をうかがう慣れた瞳を見た そこから本心を投げてこい 照準を合わせて、撃ち抜くように そこから本心を投げてくればいい もしもお前が妄想の産物でないのなら 長く待ちわびる弾丸 チャンバーに送られはしたが 決して撃ち出されることはないのだ それが出来れば苦労などなかった それが出来れば 一瞬の予感のもとに どちらかが撃ち出すことが出来れば 膝を抱えるのに飽きて横になる 闇の重みが一層増してくる 俺が見ていたものは何だったのか 確かだったからこそ危うかったのだ 確かだったからこそ 確かだったからこそ… 誰かの投げ散らかした花束 誰かの投げ散らかした小さな花束 ドラマツルギーと呼ぶには陳腐に過ぎるだろう 静かすぎる 音楽がない 狂ったような喧騒が欲しいのに 弔いのように静かだ 俺の心が判るか 押し黙るのは嫌いだ 話すべき言葉が何も浮かばなくても 俺の心が判るか それでいて 黙るしかなかった心が 長く待ちわびた弾丸 動脈を破いて欲しかった どんな理屈が後に付こうが 今は 役立たずの案山子のような生命だ 両手を広げた 闇を退けるように 何が変わった? 留めていた肘が わずかに 傷んだだけだ
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