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流れ星さえも僕を素通りするようになりやがて僕はどーせ一人で死んじまうんだぜ うふふ 「何もないから」と胸元にナイフを突き刺した殺人犯に嫉妬しながら 寂しさの象徴はウサギだけど ミミズクだって ニシキヘビだって 雨蛙だって オオワシだってジャッカルだってアメフラシだって セアカゴケグモなんてもっと淋しいはずで だけど成り行きで飲み干した思案化合物がこんなにも広い部屋に僕を一人住まわせた 心臓を抉りとられたツキノワグマの悲しみを タンバリンみたいなスズムシは泣く、泣く せめて休日くらいは晴れ空をください 傘で皆の気色を隠してしまわないで さながら銃火器のように楽器を携えた軍服達がアナウンス 空間を支配した きみ、という言葉は誰も指し示しちゃいなくてくるくるとただ 僕はまだ知らないんだ お願いですから音楽は止めないで お願いですから音楽は止めないで 今だからこそ全ての言葉に本当の本気で嘘も虚飾もないわそんな顔をしないで 伝えたい思いも残したい言葉もなく先天的に光る機能に異常を抱えたホタルはこの星では住む場を追われた 一晩中でもずっと雪が降り止まない国のことを思う 一晩中でもずっと雪が降り止まない国に住む人のことを思う お願いですから音楽は止めないで 一人でいることがお決まりの真夜中にだって響き続けるから フラミンゴは時間がただ過ぎるのを待ち続ける こんな時間には誰もいないってわかってて携帯電話をいじる手癖の悪さ 誰か腕の経つ医者を紹介してください 体中の穴という穴から明日が落ちていっているから 絶望に効く漢方薬を調合してよ アマリリスはずっと震えている くちばしを歪めて笑うカラスは素直じゃないって噂 落下した明日は僕に矢を射るはずだった天使の利き腕をひしゃげ潰した 嘘つきのキツネが描く孤のような月のした 見知らぬ男女がキスをしていることすら 僕はまだ知らない 僕には関連性がない 天井の低い檻のなかでアフリカゾウは叫び続ける お願いですから音楽は止めないで 歌い続けたカナリアは喉を潰した 逃げて逃げていったい何処へ向かえばいいのか 翼を広げて いったいどこへ向かうべきなのか 当てのないコウモリはぶらさがってじっとこちらを見ている 誰も話し掛けてくれないで死んだオオカミの死骸をまたいで中に何もない檻の前に立って 少し考えてから中に入って鍵をかけ 一晩中でもずっと雪が降り止まない国のことを思う 僕はまだ知らないんだ 淋しさと対となる言葉 僕はまだ知らないんだ これがセバスチャンの考えていた大体のこと 破裂して死ぬ間際から死んでからの五秒間考えていた大体のこと
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