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つばめ 薄桃色に染まる 空の遥か 溢れ出したひかりの斜線が 真新しい朝を彩る ひとつとなって 風にうたう木々の深みへと 含まれていく 田舎道に潜む 木製の小さな電信柱からは さりげなくのばされた細い 電線がひとつ くたびれて まるで なまけもののように 眠たそうな曲線を描いている つばめは、 その曲線の中心に立ち 嘴を真っすぐに 遠い空を見据える瞳で 振り向くこともなく 静止画のような その なめらかな輪郭で ゆるやかに佇む朝の 器となっていく かえる けろり、 夜に消えた雨の気配から 朝に生まれた命の気配へ おはよう おはよう それはまるで 音楽、 のような囁き声で 無差別なすがすがしさを 喉元に孕ませている 静かすぎる風が なだらかに広がる田んぼをやさしく撫でれば 稲の合間の透き通る青を泳ぐ かえるの、 たおやかな脚線は 波紋となって 広がりはじめた朝を 掻き回しながら ぐるぐる 掻き回しながら 風に馴染む草木のように 司るものの ひとつとなっていく
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