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月から吹く風を網戸越しに見上げている塵ばかりの机から離れていかない影が、重なり合って千切れてはちりちりと揺れる道の上の靄のにおいを追って、いつかの窓の中に入ろうとしていた。隙間なく首を振る枝の流れに乗り上げた夏の雲の重さで、揃えられたようにしか見ることのできない草もうねり続ける。木に隠れた雨までの通り道を支えて飛ぶ、前の午後の切れ切れの夢を冷たく映す空から、通じた水の残す最後の音ばかりにおおわれる。落ちかけている段差の熱気をはめ込めそうなえぐれが狙う気配まで、よじれた傷跡から浸みる湿気に手を引かれ、叩きつけては伸びてゆく温度の隙間をつかむようにすべりながら、膝に盛り上がる皮膚のうえで固まる昼をつれていきたい。
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