メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
次第に力を失われながら、月は まだ見えていた 乾ききらない洗い髪が 毎日を押しなべて、香って 静けさに、更なる沈黙を捧げる 駅までの道のり 説明するには十分過ぎる理由があって だからこそ、誰も語ろうとはせず 黙々と輸血し続けてきた 一人、また一人と増えて 構内に真っ白な血液が満ちてくる 見えている 私を見ていない彼は、 見られている 向いのホームのスーツ姿が 咳をした 一度だけ目が合う 沈黙の動脈を、 さかのぼる、その方角には群青があり ようやく茜色が混じってきた 太陽は近い レールの下には星たちが、 空にまだ、 月は残っているか 列車には早過ぎていて しかし何もかも この空白から、既に始まっている 鼓動のとき 今、すべて見えている
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]