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今夜も アオガエルのなき声のする田園を眠る 庭で白い芍薬が ほのかに浮き上がる 視線の静かなまなざしで 満天のせせらぎの おもい出のひかり 帰れない真夜中のいっそう暗闇をます アオガエルのなき声 天じょうもなくひびく 死にたくないのに死んだ者がいたというのに 絶望するなんてゆるされますか からすらがついばんでいる 地面の奥深い裏側には広い空が広がっている からすらはそれを知っている、のか わたしにはずっとわかりはしない からすらではないから 大空をあおぐ アイスクリームソーダの泡が青く はりさけそうにいつまでもしゅわしゅわと 微笑みを零す空へ 羽撃くゆえの君よ 伝えてほしい 空にないている ひらかれた地上では 終る花の降る やまないしめり気で わたしは、声に声をつのらせ いついつまでも閉じられつつ 鎖骨の曲線にそっ、とふれる わたしはくりかえす 何回も何回も青ざめて 青ざめては 答の出ぬ問いに、かえる 「誰かあるか
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