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春が恋しくて、パンジーの苗を買ってしまいました スカートの裾よりも帽子を気にしながら、土を触っていると 気が紛れるの 打ち水に光る陽射し 手入れの行き届かなくなった庭に ごめんね、と呟いたら ほうせんか、遠い日に弾けて 母の居ない家の広さ 私にしか懐かない犬が鼻を鳴らす 猫背の母が嫌いでした 大嫌いでした 耳が遠くなった人は、少しだけ遅れて笑う 裏庭で見上げれば、零れるように桜 そういえば、迷った道にも桜は咲いていました さみしさが握る花という花を、桜と呼んでいた頃 それから、 寝室には花瓶があって 山梔子に誘われるように、父と腕を組みました その唇が長い髪を欲しがっては、私の指を吸いました くすぐったい溜息、甘いものを食べた喉 「平気よ」 そうして、 母が叫んで、 何かしら? 寝室には、母の そこには母の首だけがありました 生きたまま犬に食われた人がいました 今夜は、母の形見の浴衣を着たの 「とても似合うよ」 だから 「とても似合うよ」 だから春には 「とても似合うよ」 だから春には綺麗に 「とても似合うよ」 だから春には綺麗に 花 が 咲く の です
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