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奪われないので 今日もひとり分を生きた 果てのない風船の暗闇で 惑星の君が手をふっている 伸びる道は無限に存在し いつでも繋がっていると同時に いつでも一定の隔たりがあり 謎かけのような標識にあふれていた まぶしそうな敬礼の笑顔に 手をあげて応えようとすると ほどなく掌は左右に揺れ 信号が変わって見えなくなった 肩越しにまたたく幾つもの粒とともに いとおしく輝いていたのが最後だった
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