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ずん、と胸の奥の方、手を当てて泳いでみて下さい。白い息をゆっくり呑み込んでゆけば、ほら。 少しぼやける右目のあたり、走馬灯のように、海のおと。憧れの向こう、指先から唇の色、いつくしむ唄。唄った声の持ち主を知る僅かな星の砂は、波音にさらわれてちらちらと光るばかりです。とても愛しい、見知らぬ貴方。 左目は確かに聴こえるので、遠くに耳を澄ましてみます。すると悲しい顔した船舶が、瑠璃の手紙を運んできます。影法師を滑らせた空が曇りだし、沢山の雨音に私の海、は千切れてゆきました。溢れて、ゆくのです。 碧色の世界が転落して、私の瞼は思い出したようです。湿った睫毛のビロード。最後の海を拭う指。 貴方、やっと出逢えましたね。
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