メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
香る温もりにやわらかく 解けていくような 感覚を抱いたまま 口に運ぶ度に生まれる コップの中の 小さな断層の数だけ 伝えたい言葉があるとしたなら わたしはいくつあなたに 伝えることができるのだろうか、 そんなことばかりを 溜息とともに小さな部屋の中に ゆっくりとこぼしながら またひとつ生まれた断層を 見つめてしまう ゆるやかな時間の中に いっそ、 埋もれてしまえたならと 甘すぎる幻想をくゆらせている、夜 冷たい窓を少しだけ開けて まばらな星粒を仰いだまま 勢いよく吐き出した息が 熱を失い、 真っ暗な闇の中へと ぼやけて消えてしまうのを 見つめている 意味のない遊びを もうずっと、 子供の頃からやっていることに気づいて わたしは、 わたしが思う程には変わっていないのかと 一時の追憶に胸が震えては カタカタと震えはじめたやかんを そっと手に取り またひとつ生まれた断層を 消すように作った新しいココアの 先の見えない深みに ゆられている
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]