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あめにうたれたしょうじょのしたい 雨がころがって目をひらいて拡散する光にわたしは跪いてあげます ああ、あ、あとあの間に凭れた女の首を絞める あらゆる美しさを玄関に送って出ますか わたしは耳を澄ます 雨の音が鏡のなかで激しさを増せば風が吹くのと 同時に 同時に わたしのこころのなかにすむゆめたちはくさのもえるはやさをしっている わたしはかこというものをはなさないようにゆびにひもつけている わたしはわたしになれない あのおんなは めぐまれないものをおりこんでいる あきがきたかつてはだれもが なにもかもうしなった ね 藤井の柚子さんの年齢が十七になっていました 信じられますか もうすぐで十八 存在を赦されることのない彼女はそこで息を吐いていた 白い雨 わたしだってわからないよ 生きているかなんて 夜が明けると まばたきをしながら沼におゆき そしてそこで 消えてしまわないか わたしのこころのなかにすむわたしたち おそらくかのじょはわたしではなかった 春に生まれて夏には死んでいた彼女の名前を柚子といいます 月の光を静かに起こす そのしたいはもうだれかすらわからない かのじょの老いを見通して失せる道路に靄に隠れてしまえばわたしはくすみはじめる にいたかちょうのなきごえはあきばのやまにとどかず たちまち消える わたしはわたしがかかえている不在を少しも傷つけない もう誰かもわからなくなったしょうじょのしたいをわたしは食べたい いつからわたしでなくなったのか このおんな わたしはふたたびひとつになりたいのです わたしは九月にきみを生き返らせようとした わたしを拒否したのはきみだったのか わたし わたし わたし きみのいた一年は輝きが薄められ 空白が目立って 電話がなった なまえはない おもえばわたしにもなまえはなかった なんどもなんどもしんでいくかってないのちをまたいきかえらせて わたしはもはやどこにいるのかもわかりません かなしみをひろう わかうらのやまがしずかにないています らいねんには はたちのかのじょをおもうのでしょうか あきにたおれる あれはなんというはなか かのじょは ゆきのはらにふりつづけるしろいあめなのです あとあのあいだにおんなのくびをしめる なまえをつけない つきのひかり わかうらにひびくかねのおと しずかにいきはく いきをはく
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