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何故か射殺宣言 銃口を向けたきみがいる 目隠しをされて 俺の両手は縛られている 何故に全てが解るのだ 感覚が 其処には其処には其処には そうだ 両膝が震え始める 後ろには椅子がある そこにゆっくりと座る 座り始め始めるけれども 静かだ 窓が閉まっている 何故に全てが解るのだ 心臓の音が鼓膜を叩く アバラ骨が軋んでいく 全身を駆け巡る血液がニコチンを呼ぶ 脳内物質はもういい 誰かタバコをくれ 縛られた手に汗が滲む そして喉が鳴る 乾いた唇にタバコのフィルターが差し込まれ ジッポの音がする 肺に伝わる煙の重さが 両膝の震えを抑える そしてゆっくりと 吐く そして暗闇に一枚の絵が浮かぶ それは冬の海の絵だった 誰も居ない誰も誰も居ないと感じている俺と 何故か俺の親指を握っているきみ その二人が描かれた 冬の海の絵だった 不意に両手の親指が強ばり 最初の場面に戻される そうだ射殺の場面だ そこにきみは銃口を向けている いや そんな事はどうでもいい もうなにも恐くは無かった 最後の深呼吸をする 射ち終わった煙を吸い込まない為に ゆっくりと引き金が落ちて銃声が轟く 無機質な唇 加速するように倒れこむ音 きみの姿 その時 チャイムが鳴る 休憩終了のチャイムが 崩れていく 二人のイメージ 再構築する 作業場の駐車場 直ぐ様、俺はタバコを消して、携帯に映っていた冬の海の絵を閉じた。車から出て乾燥した冷たい空気を肌で感じた。 そして 冷たくなった親指を 握った。
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