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ハロウ、こちらヒューストン テレビでは古いドキュメンタリーをやってる 呑み過ぎてアパートに帰ってきて 洗面所の鏡を見たら ガッカリした すりへらしてすりへらされて やっとみつけた と思った おかけになった電話番号は現在使われておりません あの日、喫茶店 一番奥の席で きみは怒ったように 俺の眼を見ずに語り始めてからずっと 知ってる 冷蔵庫には缶ビールとマヨネーズしかない 先月、帰郷した 親父は病気らしく 小刻みに震える手で 自分の名前を書く練習をしていた 帰りのホームでは すっかり老けた母が 俺に万札を握らせた ピン札の似合わない皺だらけの掌に おもわず空を見上げた たくさん忘れていた たくさん思い出しかけている 月にウサギなんか居やしない そうやって騙して騙されて おつりを誤魔化すように 家を出る時 若かった母は泣きながら きっときっと立派な人になりんさいよ もうかれこれ 換気扇が煩いんだよ! なぁ、 誰かが忘れずにいてくれるだろうか いつか許されるのだろうか ぬるくなったビールに舌打ちして 布団を何度も 何度も何度も何度も叩いた
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