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新しい靴を履いた 鏡を見たらアブクを噴いてたから ひやっこい水を呑んだ がぶりがぶがぶ 神様だって嘘をつく事、 知ってるよ 靴のオツリを持て余しながら 箱庭の椅子で汽車を待つ ステイションから離れるときはいつも 甘い砂丘で迷子になる パジャマのまま 濡れた髪のまま 白い部屋の白い窓の白い屋根の てっぺんに座って 夜空に手を振る 無くした片方のポックリを 惜しむ気持ちではなく 残った方を 抱き締めるでもなく 乙女のうでの ひとかきひとかきに なにかが宿る 羊飼いの女が 鳥を待っている いたい朿いたくない茨 最初の鳥は夫を連れてった その次の鳥は息子を連れてった 老犬達は羊を数えるのが上手くなった 褒めてほしい顔ばかり並んでるけど 羊飼いの女は インディアンみたいな一瞥をくれて また空に眼をやった プラットホームでは 懐かしい笑顔が溢れてる そこいら一面 誰もが誰かを 待ちながら疲れて 迎えながら逢えずに 死地に赴く兵士の妻は 初めての旅行に紅潮した頬は 緊張に時計を縛られた門出は 大きな荷物 ちいさな櫛 ベルが鳴る 発車のベルが鳴り響く 暗い空は 夜明けが近いからだと いいきかせて いつまでもいつまでも 手を振る
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