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麻の服は手ざわりで知る 目隠しで陥落した床下へ 絞首する 沸騰してしまう細胞を 私には思えなくて 明日のこととか考えてしまう 間違いに迷えない 途端に拍手だとか カーテンコールへ応えるように 手を挙げて 登壇したくても階段なんて 外されていて悲しい だって 狼が腹を裂かれて殺されたとして その冥福を願わない人があるでしょうか 私は 使い道のないブラウン管を まるで我が子のように感じ ひきちぎられたその銅線に あかぎれた指をはわしながら 終業のチャイムを待ち続けた 日々を過去にした (女は教会から銀の食器を盗むため、神父の目を欺くようにと聾唖の息子を差し向けた。全てはお前のためではないかと、女が息子に打ち明けることはなかった。ただ女は息子の額に接吻して、神様から上等な食器を借りてくるから、その間だけ神父様のお相手をしててくれないかいと、彼を抱きしめただけだった。) 石畳は五月雨に黒く染み もはや少年の財布には 何色の硬貨もなかった 手を伸ばすと そこには夜が在って 母はいつまでも僕を呼ばない すれ違う レースのついた黒い傘を さして歩く女のドレスは お城のように見えて 少年はこれからも 自分が裸のままだと知った 灯台の裾野には褐色の屋根が 焼け 松の防砂林で損なわれた 海の匂いがこの藍を この藍の幕をぞろぞろと引き降ろし 皆が我が家へ退場となる頃 少年は踵で胡桃を回しながら 大きく口を開けて踏む 通りに揺らぐ影がある
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