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一同に羽根を休める おびただしき小鳥の群れ それは 芽吹きはじめた 木蓮の蕾み 語り合う小声のくすぐり 素朴な色 暖かさよ 心臓の波が響く耳にも かなしみ ガラスの洪水は潜やぐ 甘蔦を辿る放心 ゆるやかな停止へと注ぐ 水差しを愛撫している指 木蓮よ やがて 鏡面の街角を疾駆する この 見失われたはげしさは何だ 中天では 触れられはしない 蜘蛛の巣が伸びる 濡れた繊維を背景に 放物線の金貨は行く 導かれたのは音階 自転車の薫り 風の間を縫って 白いショールに顔を包んだ あの とろける美味を味わいたい 胸が破けたら どういたします とどまることなく 道々をなぞる オレンジの灯り 焦げつくうなぎ 串刺しに走るはこの振動 振り返れ 押し寄せる思いは そこにあるのか 赤い光が頬を見つめて コップを包んだ 露に向かい 静止を踊る かぼそき音楽 外は鋳型に染まる空 掻き毟る色はコバルトだ とぼとぼと歩く この足元が 沈黙を跳ねた驚きに 小鳥たちが 飛び立つのなら 春 そんな 女の細い爪痕に似た かなしき五線が 赤くにじむや
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