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君は暮れ果てた記号の森ふかくで永遠と出逢うだろう 僕は知っている 泳ぐのを止めてしまった魚 そして地獄を 君は目を醒ますことなく星を抱いている 月光を 浴びながら 甘い偽善へと沈んでゆく世界から離れた幻影の欠片 星の降る夜に世界は止まる そう思ううち 眠りに落ちる * 春の晴れた日には世界の終わりがはっきりと見えてしまう。 澄み切った瞳の奥には永遠が覗いていて、全ての言葉が意味をなくしてしまっていた。 名前をなぞる指先は季節の推移のように何処かへと向かい、堰を切り雪崩る地獄の記憶を止めてくれた君に僕は依存する。 忘れない。何一つ。 * 「依存させてください。」 「はいはい。」 「愛してます。」 「分かった分かった。」 酔った二人は抱き合いながら横になって熟睡してしまい、店員に起こされてしまった。 君を、愛してる。 * 雨の日の夜に星が降る 病み衰えて死に絶えようとしている恒星の向こうに見えるコル・カロリ 光が君を傷つけているから何もかも一切は永遠に辿り着けないでいるのでしょう 失われてゆく星星と共に沈む君の存在は 五衰に喘ぐ天人のように綺麗です 美しい夢の終わりに 記憶と溶けるダイヤモンド それは穏やかな世界の光 雨は果てなく星と星とに降り注ぎながら 君に赦されることを 待っています * 世界樹の前には一羽の鳥がいて、君は、眠りを知らない夜の湖に身を沈めたあと微笑した。 黒雲の破綻から生じるヴェルトシュメルツ、機械仕掛けの鳥は世界の終わりから時を打たないまま僕をじっと視ている。 星と空に醒める兆しはない。 天使飼いの少女がまとう白いワンピース、長い睫に縁取られた大きな瞳が永遠を映す間は、偽りの渇きと、僕は別れる。 * 君を大切にしたい。 この言葉につけ加えることは、今のところ、何もない。 了
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