メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
春ひさごう。ひさぐ、とは売ることで、なんとなく気分がいいのでこっちを使っているんだけれど、そう思うようになったのは、なんだろう、ストーカーやらかした兄貴が砂にされたからか、あるとき机に絵具がぶちまけられていたからか(身内と同じ高校に通うもんじゃないし)、あるときまるごと髪を火であぶられたからなのか(やったのはかつての親友だったと思うし、かつての)、それともクラスメイトから反感を買わない程度に庇ってくれた僕にちょっと惚れぎみだったのに彼女がいたからなのか(あ、どうもすみませんでしたね)、いま考えてもわからない、たぶんどれもで、てかどうでもいいし、けっきょく、この、進学して上京、そのらんまんの春パワーをひさぎたい思い満開とかまじうける。たいがいの人はキャンパスライフの四年間にての青春設計に余念がないはず、青ってのは青二才の意味で春ってのは言うまでもなくて、つまり若気の至り、入学して一ヶ月あまりのこの時期に彼氏作ってか作らずしてか貞操かっさらわれていく女子の青春とわたくしの志す売春はそう変わらないし、と愚にも付かない独身生娘十九歳イカしたいイカれたいわたくし。 ばあん、て、粗野っと先生が教科書を床に落とした音で、「ああごめんごめん」、こちらの手元にも一冊あらしゃいます『アンチオイディプス』、まあ、そんな、気持ちになっちゃいますよね、「私らが学生だった頃は、風紀が乱れていて、といいますか、授業なんかでなくても単位きてまして、ほんと自由な気風だったんですが、最近の本学校はちょっと変わってきてますよね」、ここでなにか五感を駆使したうまい表現をあてがいたいわたくしのからっぽな頭ではポスモダ、ポスコロ、というか、ポスポスポスポスばあん! ポスポスポスポスばあん! ってなリズムといっしょに春ひさぐだのうららだのらんまんだの様々な過去だのが一挙に去来していて、その循環が生み出したのは、なんだっけ、の中身が結局サブカルでした、よね。てかどうでもいいし。 青春と売春はひどく変わっている、というか別物であるけれど、ちょうどわたくしとわたくしがさっき食しましたポテトサラダが違うように別物なのであって、いまごろは消化も終えて吸収の段階であるからにはじゃがいもに含まれるでんぷんや、レタスならびにトマトそしてニンジンのビタミン等は既にわたくしになっていますごとく、年老いた賢人にはできないことに若輩者が全力で打ち込むのが青春ならばわたくしが主体的に行おうとしている売春も含まれましょうし、この、主体的に、が、重要なのだし、わたくしの浅はかな経験から帰納しますけれど恋愛感情とは受動的に訪れるものであり、好きになった時点から出会いへと遡ってあれこれ原因を探しては正当化する、そこから規定した自己のタイプをふたたび現在の恋愛相手に当てはめ、あたかも基準に則する理想の異性が運命の悪戯により目の前に舞い降りたから自分も能動的に寄り添うたかのように振舞う、というのは、やはりモダンの欺瞞ではありますまいか、って言おうかどうか先生は迷っているのだが、『冗談』によればそれを凌駕する恩寵・一目惚れは存在する、といってルツィエになりたい気持ちなど、決して断じてないわけで、それは僕もわからないでもないよね、ておまえ誰だし。と言いたい、問いたい、独身生娘十九歳イカしたいイカれたいわたくし最強、イキたいかどうか事後も不明だがフリはしない。フリは。だっておまえしんどくね、し。 かな?
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]