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私はいつになく 私であった。 ぽっつり、と何者かが着地した 灯るように暗く冷え切った脳裡に 明滅する、えたいの知れぬ 記憶でみたされた浴槽に身を沈めれば 水平線で限られた空の 青い深さへ 死を おもう重心が、岸辺にかたむく 翻る雲に、ひんやりと濡れる 水。水にそういのち 約束の時を待ち続ける ほほえみ 永遠の接吻を 未来は終らないか さざなみに反射する日の光 くりかえしくりかえし 思い出せないで素肌を洗われる いずれ 流水の果てで 立ち尽す 誰もかれも心の深淵に 限りある明日を 夢みながら ここにいる、私
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