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海岸線に建てられた原子力発電所の扉を開く 小さなウランに気付かないあなたが僕の前を歩きながら 図書館で働こうかしら と小声で呟いた どうして? と尋ねると 知らないことが多すぎるから とあなたは元素記号表を受付係の人から貰った 何を知りたいの? それを広げて歩くあなたは 僕の受け入れているもの全て と答えた もう リチウムはいらないんだ * コスモスが咲き乱れている山がある それはすぐ近くにある そこには街を見下ろせる観覧車があって 僕は無数に開いたあなたの耳のピアスの穴を眺めてから 乗ろうか と誘った ここでロックフェスが毎年行われるの 卵のオブジェが無数に置かれた森を眺めてあなたは言った 僕は一面に咲いたコスモスの中で 鳴り響くギターに合わせてあなたが踊る姿を想像しながら 同じように森を眺めた もう リチウムはいらないんだ だって 日差しが照らし始めてきたから * しばらく歩くと南極の館というアトラクションに辿り着いた 悲しい事は氷点下に閉じ込めれば良いのよ と あなたは薄着のまま中に入り そして白熊の前で僕は初めて白い手を握った とても冷たくて 早く出よう と足早に歩くと 悲しみはまだ側にいるよ とあなたが言ったから 立ち止まって 僕は強く あなたの体を抱きしめた もう リチウムはいらないんだ だって 日差しが照らし始めてきたから もう リチウムはいらないんだ だって あなたの薫りがするから * ホットココアが好きなの とカップを両手に持って小さな唇に 映画観ようか と僕は青いアルトにキーを差し 助手席に左手を回しバックするため体を捻ると あなたがカップを離して目を僕の横顔へ向けて向かい合って見つめたからそのままカップは落ちて両手は互いの 染みになっちゃうね とあなたが言って じゃあ洗わないと と あなたの家の逆方向に僕は向かった 海岸線の 海岸線の もう リチウムはいらないんだ だって 日差しが照らし始めてきたから もう リチウムはいらないんだ だって あなたの薫りがするから たとえ 誰でも 何でも かまわないから もう少しだけ隣で寝かせて あなたの薫りがするから もう少しだけ隣で寝かせて あなたの薫りがするから あなたの薫りがするから あなたのリチウムはもう いらない
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