メッセージの編集
お名前
タイトル
本文
くるか、のせなかを にわのためにひらいて、 わたしたちの、かなしい、 おうこくに、セーターを あさはやくほして、 かえってこないくつしたの ためのうたをうたい、 とおくでねむる、 かぜのおうのために、 わたしはけっこんする、 はだしは、けっして、 つめたくはないと、 くちびるがおしえて、 それをあしでなぞる、 うでは、ゆっくりと、 からだをもちあげて、 ちかいばしょから、 ばたばたとたおれるようにして、 ぬれていく ふゆに、ことばをおぼえる、 と、おもいだして、 はじめからまたやりなおして 長唄のひとつでも、と、 京都の娼婦たちが、 騒ぎ立て、本能寺で、 燃え落ちるのが早いのは、 織田信長か、貴方の、どちらでしょうかねぇ、 と、くだらないことを本当に聞いてくるので、 うんざりしつつ、 その女の、作られた髪をとくようにして、 顔面を殴る、 変形していく、彼女の顔が膨らみ、 ぷっくらと、風船のように、 空でも飛べるようになると、 「あんさん、こどもを作った女の 腹もこないなようにふくれるんですわ」と笑う たしかにそうだなぁ、と異様に重みを持った、 女の顔をじっくりと眺める、 織田信長はんも、きっとこないなようにして、 大阪湾に死体をいっぱい浮かべなさった、 水を吸ってパンパンに膨らんだ、男たちの、 上をあの人は、それでも燃え落ちながら すすんでいったんですわ、と、 うるせぇ、京都弁なんて緒戦、花街言葉で、 ホステスの接客用語みてーなもんだろうが、 舞妓なんてものも所詮、ホステスじゃねーか、 と、怒り狂いながら、スターバックスにたむろする その舞妓の顔をもう一度ぶん殴って、 ほらまるで、 鳳仙花の花が色づくように、 女の顔もやさしい紫になって、 とうとう、スターバックスが燃え落ちるようにして、 炎につつまれたら、きっと、 皆、逃げ惑いながら片っ端からコーヒーを 子供のように行儀悪くこぼして、 泣き叫びながら、 それでもなお、僕は、 長唄のひとつでも、と、彼女の変わりに、 泣き喚く子供たちのために、言うのだろう、
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]