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荒んだ目の子が 昼を見ている 風は高い 指は遠い 地にあおむけの空が 上目づかいで地を見つめる 腕ひろげ 見つめる 誰かが見たいと望んだ数だけ 月は道に並んでいる 坂のむこう 街はまぶしく眠っている 救われはしない 進むひとひら 雨のなかを 水のなかを 己れの内外 揺らぎ濃淡 丘の上の 影と一輪 何もつまびくことなく 響きの上に置かれる指 培うことの無さ 光の粒にまみれて 番号は番号の終わりに向かい くちばしは横からそっと押される 水のそばの列 ひかりぬるやか ずっと知らないひとでいました すれちがう数が両指のうちは ずっと知らないままでよかった こんなにこんなに苦しいのなら 空の牙の並びの内を 午後はすり抜け 落ちてくる 捨てられた鏡の胸をあけ 名づけたばかりのけだものを呼ぶ 光の種になっている まだ半分しか呑みこめない 光の種になってゆく 人見知りする 眠りのかたちになってゆく 持つものも持たざるものも満ち足りて ではかなわぬ願いの居るべき場所は その答えは無いのです どこまでもどこまでも無いのです 時がひたすら乱れて映り どこかがどこかに似てはさまよい 曇を重ね敷きつめて ひとりひとりの曇へと至る 穏やかなふるえ まちがいの樹のはざま 喉知らぬあつまり 指と陽のまま 水飴に消える朝昼夜 幾度名前を呼んだだろう 昼はことさら巨きく撓み まなざしを遠くへ遠くへ馳せさせる
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