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虹の渦がひとつ 遠くと近く ふたつの雨を横切った 誰もいない道の終わりに とめどないものがとまるとき 夜の鴉が一羽増すとき 心は天地の境をひらき 冬のはじまりをのぞきこむ 冬が冬に手わたすもの はざまに立つ子の頬は冷え 空を映す 眼を映す 空を映した眼を映す 水の上に水で描く 残るはずのない絵が残りつづけて 底へ底へ底へ重なり 波や過ぎる生きものに触れ 天のように変わりつづける 廃屋に刺さる 藍の横顔 さえずりが置く闇 枝をこぼれ 土を染める 遊べ 遊べ 異なれ 変われ ぽつりと華やぐ五のなかの四 おまえが呑んだ地の数の空 おまえが吹いた空かける空 小さな子らのうたが飛び 震えるひとつをひとつがたどる 羽音 羽音 水を抄い 水を燃し 手のひらに遊ぶふたつの季節 くずれそうな光を歩む 幾すじもつづくひとりの足跡 どこにもつながらずたどりつかない いびつなつらなりのつらなりが 水底の天を変えてゆく
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