メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
水を聴く樹を聴いている 指の先の夜の先 遠く深く落ちる雨 響きつづけるひとつの音 景を映して冷ややかな すべての震え すべての風 灰は銀に 銀は灰に 川を光に曲げてゆく 壁の上の午後 鳥は横切る 霧が枝に枝を描く 無地の布が色を呼ぶ 砂は原へ原へと傾く 何も無い場所に満ちるものを 抄いつづけ夜になる 時は戻り またはじまる 鉄を照らす灯がひとつ増える 冷ややかなものが鳴っている 雨より高い窓のありか 月はすぎる 亡びた国の数字がつらなる 後を追わず 豊かになる とどまるものは 落ちるもののみ 午後は夜に 夜は午後に 境も標も覆われている 人から離れた人や言葉を 抱きとめる手は無数に在る 今も記憶も同時に響く 街も原も呑みこんでゆく 源へ源へ帰りながら ひらくものへひらくものへ打ち寄せる
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]