メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
本文
壁にはりつけられた絵の中央で 夕暮れの丘に立ちつくすあなたは きざみこまれた薔薇の日傘をさして そのしずかな微笑みにとじこめられたまま 出られないでいます、そして まだいちども沈んだことのない太陽が その火をたやさず もうずっとあなたを照らしつづけて あのちいさなふたつの黒点は きっと 輪を描くことりたちです、羽をいたわることをわすれて もうあなたがみつけられないほど高い空を 啼きながら巡りつづけています たとえば春、とどけられた厚い手紙の 封を切るその前にたしかめようとして 雨ににじんで読めない送り主の名のように、あなたは そのしずかな微笑みにとじこめられたまま いつ帰るともしれないこの夕暮れの丘で みつめることのよろこびにふかく堪えながら 身動きできないでいる あなたという夜空をはじめるために 流れつづけてきた星たちが いま燃えてゆきます
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]