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薄く開かれた キッチンの真新しいに わたしは指を押し付ける きらきらと 埃が光を透けて 背中のむこうを越していく 手の届かないところに 静止した なにももらさずにいるから どうか 伴れていって まだ沈黙している家具の その隙間に 押し込められたからだ ほどけていく落日が 隠してはくれない 風はかんたんに空白をみつける いつからか熱をもついきものになってしまったから 合図があれば やわらかくなってしまう 丁度いいおおきさになれたと 笑ってくれたひとは 今はもう遠すぎて うつくしく、磨かれすぎた床に 拒絶され もうできることはなにもないよと 歌ってくれたひとたち をおもいだす 呼び鈴がなる ただただひれふして 冷たく他人になってゆくのを黙ってみている 買ってきたビタミンカラーの野菜は もうきれいだから そのままにする 適当な所で鮮度を保っていて 荒れた手で 口に運ぶことのないように こごえた通路のさきでは またはひらかない扉が 汚れるのをまっている だけれどいつか 生活的に濡れたゆびさきを だれかの愛しいが あたためてゆく そうして 壊れるから美しいものを 留める指を ほほえんだりせずに やさしくこわしていきたい
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