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小雪は宙にちらちらと ほほにとけてゆきます そらはあんなにふかくって こんなにあつくふっている さっきまでここにあったのに 出あった瞬間どこへやら おそらく、これは みるのも こころ 白い縁の窓をあけて 泣くように笑顔だ 小鳥の群れの陰影が いっせいにとびたつ 硝子の果実へ あわいかなたの 冬のにおいのうす暗さ ((得た)と 思った瞬間、うしなっている)と 遠い微笑がくちずさむ 光の階段雲間から。わたしの影を いのりは 大空へ かえっていく 風の吹く 胸のうち 晴れ晴れと冬のすきま こみちをたどる といきの心音 透きとおる あのひとりごとを この断崖に咲く 水の惑星は ひっそりと つえをつき 雪解けをまつ かのひとを乗せている
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