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小さくひとつ、嗚咽をもらす まだ 言葉にもならない 声の波 片方ばかりを向いて 片方ばかりを片手で引っ掻いて 不器用に 力の入るちいさな手を 手織りのミトンで すっぽり包んで 規則的な音をあげる 石油ストーブの 心音 微かに ふるえて 通りを行き交う 車の轍が尾を引きながら 遠く 響いている 薄い窓の隙間から 風は幾度となく ひゅると 滑り込んでは レースをゆらして 壁掛けの時計から 知らずしらず 生まれていく 夜のリズム 穏やかすぎれば 不安になって あたりまえであるはずのことさえ 確かめてしまうほどに 不確かで 少しだけ ふくらむ胸と からだを丸めて ふくらんだ、頬 豆電球の橙に 沈み込んで行く輪郭に とんとんと いま 夢路を思う 叩いた数だけ 深まりながら 目を閉じては 目を開けて ぼんやりとひろがり 脱力しては伸びていく 夜に いつまでも 眠りは浅く、
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