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古の血は続いて来た この私に 終りを告げるのは、 ひとつの影の透けた暗さ。 私と同一に よみがえることはない原子へ返る 風死す 広い家の縁側で、うちわをあおぎ 真っ青な空を 玄鳥が、鳴いていく 姿も無く 雲ひとつ白く 庭に咲く花の 首はほそく 光輝を嚥下している ただひとり あおぎ続ける 涙を流さず泣いている 宙をみつめ 紫の小石がふるえ零れる時 波紋はふちもかけはなれて過ぎる耳を いまだ、訪れない 遺影は ほほえみ 額縁に沈黙している。 空の先に 私がいる 手のひらをみすえて、目をほそめる 線香の煙がどこへとなく漂っていく 魂は しん、とからだの奥底、でささやいている いつも つかむことは出来ない遠さで 夕焼けにしずまる 蒼い扇風機を回して
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