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やかん 電車内の実話で ひるま 紫外線をあびていた座席が まばら なまま すいてはうまっていた あいているせきへ すわれるというのに ひとり車輛の先頭にたち いきづかいもなく ゆられてゆく ひとは・・・・・・ 車窓の硝子をとおした 流景の電燈を 無常なはとばで 羽根ペンをもち 彎曲線をなぞっている そのめにうつる点滅し ぼやける秒針を 酸素不足な水晶体で 像 をむすべる かと せまりつづける水平線に うかぶ空間へ いちべつをくれているのは みずからのひかりで ふかぁく あめいろをはなちながら へいこうしていく 鋼鉄のレール ひとがすけたカオ の 鏡像へと焦点をうちこむと 無情なる その視線が街闇に点在する あかりを裏がえしに しれっとみつめていた 注:(ふりがな)流景(るけい)、彎曲線(わんきょくせん)、街闇(がいあん)
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