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暗がりが暗がりのなかを 剥がれながら落ちてゆく 滴が滴でなくなるまで 見つめ見つめ 見つめられてゆく 見えるものは そこにないもの 赤を隠した 白の毛糸玉 腕に咲く花 腕を離れ 見えないままの 空へ昇る 柱と柱のあいだに 穂と光は落ちて 波を分けて 起ちつづけている 左目の数だけ 弦は痛む 月を追って 影は馳せる 音なき踵 まばたきたち 祝ってもらえましたか いいえ何も 見えない粒のつらなりに 差し入れられる巨きな指 ぐさりぐさりと夜を奏でる 水平線を ひとつの帆が覆い すぐに消える 海から起ち上がる建物 軋み 浜辺 まばらな人影 はじめの光を見た鳥と はじめの雨を見た鳥の声 出会うことなく 星を巡る 器と器 虚ろと虚ろをつなぐ径 すれちがうもののない ひとつの径 はたりと痛み たましいを踏む
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