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確かロシアかドイツでのこと、モノというモノがないとき (いつのことだろう?)の話です。 外国(どこだったやら)に移った親戚 から送られてくる物資で 何とか暮らしていたそうです。 いつも小麦粉や新しい薬品、新開発の食品などが説明や手 紙と共におくられてきたそうです。 しかしある時、 その物資が突然来なくなったのです。そして 随分と 彼らも限界に近づいたころでした。 久しぶりに待ち に待った物資が届きました。 それは箱にいくつかの ブリキの缶で入っていたといいます。 しかしほかの 物にはラベルが張ってあるのに1つだけラベル の剥 げてしまった大きめの缶がありました。開けてみると その中には白い粉が入ってました。中身が何かは分 かりませ んでしたが彼らはそれを新しいインスタン トの食品だと思い、 お湯に入れて喜んで食べたそう です。かくして彼らは飢えを しのいだのです。 その数週間後、手紙が贈られてきました。 その内容は物資が 滞った事情とお詫び、向こうの 祖母が無くなったことの訃報。 それと 「同封した 祖母の遺骨を郷土の土に埋葬してくれてありがとう」と。
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