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百話に達すると怪異が起こるという百物語にまつわる話は多い。 ある若者が3人で百物語をすることにした。友達の家に集まり夕方から開始して、99話に達したときには既に明け方近くなっていた。 あと一話で怪異が起こる・・・・ そんな空気が流れていて、誰も最後の1話を語ろうとはしない。蝋燭は使わずに部屋を真っ暗にして怖い話をしていたので、沈黙と暗闇の空間がしばらく続いた。 そして一人が沈黙をやぶり話しを始めた。その話は最後の話というだけあってとても怖い話だったという。 話が終わり再び沈黙が流れる・・・・・・ しばらくして「なにも起きねえじゃん」と一人が電気を付ける。確かになにも起きていないと他の2人も安心した。 「最後の話まじで怖かったなあ〜あれは誰の話?」 と聞くと2人は自分は話していないと言う。 今思えば確かに聞き覚えのない声だったという。ではいったい誰が話しをしたのか? ふと気がつくと部屋の隅に誰かが膝を抱えてうずくまっている。 「俺だよ・・・」 「でたー!!」若者は急いで外に逃げ出したという。
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