返信する

[1] 懐古、稚拙、接吻、情死、純愛。
By 土方十四郎

今でもずっとお前の事が染み付いてる。
俺がお前の所に押し掛けた時に話下手で相槌ばかりな俺に「お前さんの瞳にゃ街の光は如何映る」と訊ねた高杉。

お前は、無念の死を遂げた人々の怨念からの鬼火と言った。
俺は、街の光の数だけ人々の生活があると言った。


昨年の夏、突然の申し出に嫌な顔ひとつせずに俺を受け入れてくれて有難う。
あの他愛ない会話、殺伐とした雰囲気、…甘美な空間が忘れられない。あんな風に逢う度に翻弄されたのは初めてだった。


お前の気持ちを知るや否や混乱して逃げ出したのを悔やんでる。
男にも女にも困らないであろうお前が何故俺を求めてくれたのか解せねェ。
いや、俺が逃げた理由はそれとは違うが…もう逢えねェんだろうか。

あれからお前はどうしているだろうか。
高飛車で、大見栄張りで、意地悪で、狡猾で、その癖に繊細で…面白くて…馬鹿みてェに優しいお前が恋しい。


つくづく勝手な奴だ、俺ァ。すまねェ。陳腐な言い方だが恋愛に臆病ですまねェ。本当にすまねェ。


今更ながら俺は、気付いちゃ居たが認めるのが遅かった…今もお前が大好きだ。

また逢いたくて捜索をしてみる。
逢えなくても、返事が欲しい。
我が儘ばかりですまねェ。
これが最後になっても良い。
高杉に感謝と謝罪を。

03/08 21:56
[編集] [返信]
[2] By 高杉晋助

此れは此れは…随分と懐かしい御方だ。
元気にしてたかい?副長さんよ。
題を見ただけで直ぐに判るとは俺も重症らしい。

お前さんが煙草をやるのは見てて分かったから何とは無しに煙管を贈ってみたら…受け取ってくれた。其の時に気持ちを打ち明けたら何も言わないで意図的に姿を消した。

其れから、お前さんを抱いた事は一度も無かった。…此れが一番の鍵だろうな。

…あれから結構経ったが口下手で意固地なお前さんの口からそんな告白が聞けるとは。何故好きになったかと理由を問われると困る。理屈じゃ説明つかなかったからさ。

恋愛とは盆に返らない覆水の如きものだ、そう言ったのはお前さんだったろう?
今更あの頃みたいに元通りになれる気は正直しねェ。
俺を残して忽然と消えちまった事実、…多分俺はお前を、心の何処かで許せねェんだ。



…知ってるか?遊女はな、好意を寄せる相手にゃ煙管を贈るんだ。其れを受け取れば互いの心は通い合ったことになる。
渡す前に教えていたら気持ちもはっきりし易かったかもしれねェな。どっちみち受け取れずに姿を消していたかもしれねェが。

煙管は処分するでも何とでも好きにしてくれたら良い。
受け取ってもらえただけで少しは報われた気分になれたからよ。



月並みだが…お前と一緒に過ごした時間は本当に充実してた。幸せとしか言い様がなかった。
世話になったな、有難う。
どうか元気でやっていってくれ。

03/12 23:01
[編集] [返信]
[*前][次#]
返信する

[戻る]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove