ブサ彦物語6
私は自宅のアパートに戻って、早速、その宝の山を床に並べました。脳内はアドレナリンの放出状態でした。そして、男性用の靴下と女性用の靴下を峻別することとしました。この作業は意外と簡単に峻別することができました。いくら不細工な私でも男性の端くれです。さすがに、男性の履く古した靴下には興味はありません。男性の靴下は部屋の隅に置き、美しい女性5人の靴下40足(左足40枚、右足40枚、合計80枚)の靴下を床一面に足裏が当たる部分を表にして敷き並べました。これは無上の喜びでした。まさに圧巻な光景でした。その80枚の履き古された靴下は、どの靴下にも美しい女性たちの足型が白い布地にくっきりと黒く彩られているのです。私は興奮を抑えることができませんでした。
私は興奮を抑えきれずに、床一面に敷き並べた靴下の上にうつ伏せに寝ころびました。そして、その89枚の靴下に熱い抱擁を行いました。この上ない幸福感に包まれました。私はまるで80枚の靴下とSEXしているような気分になりました。勿論、SEXなんてしたことはないのですが。。。
私は、美しい女性5人の女神が履き古した靴下にうつ伏せになりながら時を忘れ恍惚とずっとずっとしておりました。そして何とも言えないのが、その女神の靴下から発せられる芳しい足の匂い!!まさに天国にいるような気分です。私は隅に置いやった彼氏たちの靴下を見ながら、「僕は君たちの彼女の足の匂いを独り占めしたぞ!」と内心勝ち誇りました。自分の女の履き古した靴下の上で寝そべって興奮している姿を彼氏たちが見たら、どちらが勝者か客観的に考えれば一目瞭然ではあるのですが、その時はそのことすら考えられない状態となってました。何しろ、もうかれこれ何か月もオナニーしてないのです。そう、耐えがたいのは、貞操帯の中でギンギンに張りつめた自分の卑しい棒の存在です。とてつもなく射精したい気分になりました。しかし、それは許されないのです。
 なおも、興奮が冷めやらず、私は女神様たちの靴下の匂いをより強烈に効率よく吸収する為に、床に並べた靴下を纏め一枚一枚顔面上に重ね上げました。そして、それをしっかり顔面に固定するようにガムテープでぐるぐる巻きにしました。何と言うことでしょう。とてつもなく芳しい美しい女性の方々の足の香りがこれでもかと言わんばかりに強烈に鼻から入って来ます。腰が砕けそうになりました。外界の空気は、私の鼻にたどり着くまでの間に、この80枚の何重にも折り重なった靴下の匂いに「ろ過」されて、ようやく鼻にたどり着いた頃には、完全なる美しい女性様たちの足の裏の香りと変化を遂げているのです。その幻の足の裏の香りに包まれた空気は私の鼻を通過した後は、脳を完璧に支配し、卑しい棒は完全にその香りに打ち負かされて嗚咽の悲鳴をあげて勃起するのです。私という個の存在は、すべて美しい女性たちの足の裏の香りに前に支配されるのです。次から次から容赦なく、美しい女性たちの足の裏の香りは、私の鼻を通過し脳を支配下に置いていくのです。先ほど私は「彼女たちの足の匂いを独り占めにしたぞ!」と思いましたが、逆にそのことは「彼女たちの足の匂いに私が支配される」ことでもあるのです。しかし、私は彼氏たちに勝ち誇ってました。曰く、「この素晴らしい彼女たちの足の裏から発せられた香りは僕のみが堪能できるんだ」「彼氏たちが彼女たちの足の匂いを嗅ぐだろうか?僕は喜んで嗅ぎます。どうか彼女様たち、僕を褒めて下さい!」
あまりの興奮と耐えがたい射精への渇望で私はその場に倒れこんでしまいました。倒れこみ、仰向けになりながら、腰を急ピッチで動かしてました。貞操帯を付けた私の相棒は、哀れに空を切るのみです。堪えがたい射精への葛藤の中、私は空を切ると知りながら、激しく腰を振り続けるのです。何故なら、美しい方々の足の裏の香りは、それをあざ笑うかの様に容赦なく私に降り注がれるからです。「ああ、この状態で射精できたら、僕はどんなに幸福なのだろう」「この状態で射精できるなら僕は何でもする」「ああ、どうか射精さて欲しい」「僕は醜いブサイクです。どうか美しい方々が履き古した靴下を嗅ぎながら射精させて下さい。SEXなんて一生しません。ブサイクの分際をわきまえてます。だから、どうかお許しを!」こうして私は3時間もむなしく腰を振り、相棒を空に切り続けました。可哀そうな僕の相棒。。。一度も女性の膣に入る経験もなく、私の右手に癒されてきた相棒は、今度はその癒しも受けることなく、空しく空を切り続けなければならないのです。考えれば考えるほど哀れな相棒です。主人がブサイクであるばかりに、SEXの喜びすら感じることないのです。おまけに、その主人は女性の足の裏を見たり、その匂いを嗅いだりすると、その脳から相棒に興奮するように仕込まれてきたのです。相棒は自分の惨めな生涯に怒ることなく、健気にその主人の命令に従い続けてきたのです。その挙句が射精すらできない棒になっているのです。降り注ぐ美しい者たちの足の裏の香りは、あざ笑うかのごとく、私の脳を支配していきます。そして脳は哀れな相棒にもっともっと興奮しろ、もっともっとを命じます。健気な相棒は必死でいきり立つのです。「ああ、発射したい」「もうダメです」「もう限界です」と相棒はその先から我慢汁という涙を流し続けるのです。
 人間の尊厳の象徴が顔であり、足の裏が最も不潔な不浄な部分であるならば、美しい方々がその不浄な部分で踏みしめた靴下で、私はその自分の醜い顔を覆い、射精という子孫を残す行為を切望するのです。私の尊厳は、ここに完全に美しい者たちに完膚なきまで踏みにじられるのです。
一方で、その彼氏たちには、私のみが彼女たちの足の裏の香りを堪能できると勝ち誇っているのです。幾分、負け惜しみを含みながら。床の端に追いやった彼氏たちの靴下の持ち主は、今、私の醜い顔の上にある美しい者たちの靴下の持ち主を心も体も我がものにしている事実がありながら。さながら、私はその彼氏たちの女の足の裏の香りのみ恵んでもらっている存在でありながら。私は、心の中でそう思うことにより、負け惜しみするのです。そうでなければ、完全に自分が崩壊してしまいそうだからです。私が美しい方々の靴下で必死に射精したいと苦しもがき続けている中、携帯電話が鳴り響きました。「もひぃ、もひぃ、田丸でひゅが。。。」靴下で顔を覆われている為、言葉が籠ってしまいました。「おい、ブサ彦。生きて帰ってきたんや?遺書、書いて置いといたけど、見なかったの?」と電話の相手は福長弘美様でした。
「見まひぃた。。。。。。。。。。」と答えるしかありませんでした。それ以上に、今、脳を支配している足の裏の香りの持ち主と話していることに、脳は更に興奮しました。
「はっ?お前、何言ってるの?よく聞こえないけど。。。遺書見たのかよ!」福長弘美様の声は怒気が含まれています。「ひゃい、見まひぃた!」哀れにも私はその場で直立不動の体制になり答えました。
「見たのに、何で生きてるんだよ!この死に損ない!えっ!」更に福長弘美様の声は怒気が含まれます。
「すみまぃしぇん」と私は謝るしかありませんでした。その時、福長弘美様の電話の後ろの方で松田祐介の声が聞こえて来ました。「だから言ったろ、ブサ彦が死ぬ勇気なんてないって。賭けは俺の勝ち〜」とふざけた声が聞こえてきた。私は少しムッとした気分になった。電話の向こうでは、福長弘美様が松田佑介に話す声が聞こえてきた。「あんだけ屈辱与えたら、普通、この世に悲観して自殺すると思ったのに〜。。。。ブサイクって、ホント、ゴキブリ並みの生命力だわ。」「まあ、ブサイクに恥ずかしさなんてないんだよ。で、自殺してないから、賭けは俺の勝ちね。」と勝ち誇った松田佑介の声です。


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