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[1] 挙式予約

By 我愛羅


(渇いた冬の夜風を纏い、夜明け前の静けさの中己の足跡だけが冷えた耳に痛く。一人で巻くには少し長過ぎる藍色の毛糸が口許を覆い時折短な白い吐息が溢れ、僅かに思い詰めた様な其れでいて神妙な面持ちは闇夜にぽつり聳える教会を視界に捉えると緩やかに安堵したものへと変わり。そ…っと扉に触れた途端外気に晒された鉄の無機質さに瞬きを一つした後押し開き、人気の無い室内へ踏み入り翡翠の眼差しでゆるり内部を見渡すと天を仰ぎ見、紡がれた荒い目の毛糸に指先を掛け口許から下ろし、はー…と深く息を吐くと体温との差が鼻先を紅く染め、外界から隔離された様な空間に呑まれ暫しぼんやり佇むも記帳出来るであろう台を認識すると当初の目的を思い返し。悴む指先で綴る文字はいつも以上に几帳面且つ一文字一文字書き記す度に得も言えぬ感慨深さ、過ごした日々、繋げてきた想い等が込み上げ目尻は朱色を帯び)――擦れ違う事にはもう慣れた。…だが、願わくばこの日だけは。偶には味方してくれても良いだろう。…カミサマ、とやら。……余りオレとあいつを引き離さないで貰いたい。(赤毛の隙間に見える祭壇中央に掲げられた像を上目で睨め口端を歪に引き上げればいつの間にか手の内で己の体温が移った筆を一度強く握り締め。閉じようと背表紙に手を掛ける寸前、前頁に記された夫婦の文字に”穏やかな幸福の連鎖だ。”と心中独り言ち、再び毛糸を鼻先まで引き上げ不器用ながらも愛に溢れた編み手の想い人へ想いを馳せつつ其の場を後にして)




§挙式予定日:2018年1月6日


◆新郎:我愛羅


◇新婦:テマリ


12-30 06:40

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我愛羅様へ

御予約を頂き誠に有り難う御座いました。

挙式当日までにパンフレットを御覧になり各自準備を整えておいて下さい。

何か御質問が御座いましたら此方のスレッドにてお答え致しますが、返信が遅れる可能性が御座います。申し訳ありませんが御理解願います。

それでは当日
◆新郎:我愛羅様と
◇新婦:テマリ様、御二人の晴れ姿を心待ちにし善き計らいとなれます様、婚姻の儀を勤めさせて頂きます旨、宜しくお願い致します。

―神父―

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