※本体話+弱音な為閲覧注意
今日は総ちゃんと二人で近所のお祭りにお揃いの浴衣を着て行ってきました。歩く度になる下駄の音、お囃子の音色、賑わう道、活気溢れる声色、大きな御神輿。毎年来ているのに毎年違う世界に来てしまった気分になるわ。あまり人混みは得意ではないのだけどこの日は特別。何もかもが新鮮で私の世界が色付いていくの。屋台で燥ぐ総ちゃんの後ろ姿を眺めながら後を追いかけ屋台で色々な物を買ってお決まりの秘密基地に腰を下ろすと直ぐに打ち上がる花火。濃紺空を彩る爛漫な花火が綺麗で、花火が打ち上がる音に回りの音が掻き消されるそのほんの一瞬が何よりも好きなんです。変わってますかね?何と言ったら良いのか私には語彙力が無いので言い表せないんですが…幻想的。多分私の中ではこの言葉が一番当てはまります。何時かあの人と一緒に見れたら…何て欲張りすぎですね。
貴方と最後に言葉を交わしたのは何時だったかしら?…もう少しで一週間。長いようで短い一週間。お体に変わりは無いですか?私は暑さに少しやられてしまっているみたいです。
待つのは嫌いじゃないです、寧ろ好きなくらい。でも少しは寂しいんですよ。でもそれより、貴方が元気かどうかが心配で心配で。元気ならそれで良いんです、お仕事頑張ってくださいね?私は何時までも貴方の帰りを待っていますから。
……何て、嘘。
浮気とかそう言うのではなくて、私は貴方の隣に居ても良いのかが不安です。私と言う存在が重荷になっては居ませんか?
それが何よりも不安です。幾度となく貴方の傍から離れた方が良いのかとも悩みました…私は十次郎さんが好きよ。でも貴方の最愛になりたい訳ではないの。勿論最愛になれたら嬉しいですがそんな我が儘な事は望みません。
ただ貴方に少しでも心の繋がりを知ってほしかったの。初めてお会いした時の事を今でも鮮明に覚えています。私とは真逆な、貴方。何処か陰のある貴方を放ってはおけなくて、自己満足だと分かりながら今に至ります。正直なところ、私は貴方と……駄目ね、私ったら。
貴方の帰りを待ってます。前にも言いましたが私は待てくらい出来るんですよ?…犬じゃないと言ってくれたその言葉は凄く嬉しかった…でも、私からは鳩は送りません。そんな勇気は私には無いもの。こうやって帰りを待っている方がずっと、ずっと楽。こんな臆病な自分が時折本当に嫌いになります。十次郎さん、私が重荷になった時には……を言ってください、私からは言えないから。