01/28 06:51
「縫ってあげる」
6mg..
宅配か何かで家にやってきた子犬みたいな人間は、 朝になりつつある部屋で私の高校のジャージを着ている
用事はすぐ済んだのだが なんか帰したくない
相手もなぜか急いでいるようには見えない
千円払うからゼッケン縫ってあげる、 ちょっと待ってて と言うとすんなり承諾
千円発言に意味はないし返事にも拒絶の意志は無い、それは当然な気がした
全く急がす だらだらと一応体操着を探したが無かった、まあそうだろうな
そしてここではじめて待ち人を思い出す
戻ってみると犬はコーヒーを飲んでいる、いつの間にかストーブもある、手に持つカップは赤だった
ああそうか 飲み物持ってくる んだった、コーヒーで良かったんだよね
膝が触れるくらい近くに座り込み、たわいもないことを長く話しだした
チョコレートを食べさせてもらう、笑っていた
頭の片隅で こういう人と出会って楽しく喋ることがこの先 たびたび あるんだろうな と考えていた
編集
○
宛名のないメール
└宛名のないメールは小瓶に手紙を入れて海に流すような場所です。
このコラムのTOPへ戻る△
コミュに民のTOPへ戻る▲
小瓶に手紙を入れて海に流すメールコミュニティ
