05/02 04:46

「交換しない?」
6mg..


光溢れる緑のトンネルの中、ジェットコースターの線路を通って
混雑した美容室にたどり着く、綺麗な茶色のロッカー 
その金色の鍵穴の前に 横にかかったキーをかざすと自分の髪型の札が出てくる仕組み
自分は100番台 自分のキーを自分の所にかざそうとすると他の人と絡まってしまう

どーせおんなじ100番台だから交換しない?

タイやラオスの雰囲気、同じくらいの背丈、
リアルな着古し感が気にいって買った赤Tシャツ
絡まった金の鎖を見ながら、何語かを喋って笑う痩せた顔



誰もいなくなった喫茶店の床が濡れている
なんだか足が滑って滑って、いつまでも土下座状態でついに店の人間にまで心配され、精神薬の袋をなぜか握っているのを目撃され
ああだからなのね。みたいな目を全員にされる
悪いかよ
なんとか外に出ると雪、だがへたりこんだ地面は冷たくなかった
すると遠くから太鼓の音が近づいてくる

どん、どん、

それは目の前までやってきた
蒼い着物、赤い鼻緒の下駄、狐面
ところどころ白や茶色の狐毛をあしらった小行列
神様みたいな美しさの先頭2人に続いて
あいかわらず せーしんやくの袋なんか握り締めちゃってる
わたしのすぐ目の前を通りすぎていった


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