投稿日08/16 18:49

「自傷をやめた理由」
ハル

自傷をはじめた理由は、自分でもわかりません。
気が付いたら左腕が傷だらけでした。
爪で引っ掻くのから始まって、エスカレートして鋏を使うようになりました。
そして腕だけでは満足できず、太ももにまで手を出しました。

それがつい先日、2ヶ月前のことです。
今は跡は残るものの、全く手を出していません。


私を変えてくれたのは、ネットで出会った友人でした。
関西に住んでいるその方とは、何度か東京で遊んでいました。
歳は少し離れているけど、同じ趣味を通じて知り合った、なんでも話せる友達です。

私が落ち込んでいることを伝えたら、「遊びにおいで」と言ってくれました。
私は嬉しくて、片道6時間かけてその方を尋ねました。

泣きじゃくる私にその方が言った一言、私はこれが忘れられません。

「鼻水垂らして泣いてるより、太ももから血を流してるほうがよっぽど恥ずかしいんだからね!」

今まで私の為にそんなに怒ってくれた人は居ませんでした。
私が探していたのは、心配してくれる人でも泣いている人でもなく、自傷はくだらないことだと怒鳴ってでも教えてくれる人だと、その時初めてわかりました。

それから私は、一度も体に刃物を向けていません。
いまでもたまに切りたくなるときはあります、でもあの時のことを思い出して、他のことで気を紛らわしています。

いつまで続けられるかわかりませんが、今はまだ平気です。


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