投稿日09/27 01:39

「冒険物語に切ない唄を」
浅尾

昔のドラえもんの映画とその主題歌の話。

大山さんがドラえもんの声をしていた時代のドラえもんの映画を、今観なおしている。

小さいころにビデオで見ていた、「日本誕生」「雲の王国」などが今でも観られるのは本当に嬉しい。

加えて、YouTubeでそれらの主題歌を探し(あまり褒められた行為じゃないかもしれないけど)

「銀河エクスプレス」「夢幻三剣士」なんかは、古いせいかあまりストーリーを覚えていない。

ところが、主題歌がパソコンのスピーカーから流れると、銀河特急の車内や惑星リゾート、三剣士に登場するほうきやスペアポケットなどなど、少しずつ昔の記憶が引き出されていくのだ。


懐かしい気持ちで音楽を聴いていて、ひとつ気になることがあった。

ドラえもんの映画は夢があってスリルがあって、ちゃんと元の世界に戻ってこられる話なのに、どうしてこんなにも切なくて、大人の方がじーんと来ちゃう(子どもには少し難しいかもしれない)ような主題歌がついて来るのだろう。

私は最近のドラえもんの映画を見ていないから何とも言えないけれど、今の子ども向けアニメの映画といったら、とにかく底抜けに明るくて、フレーズも明快で、元気になれよ!という感じの歌がつくんじゃないかなと感じる。
アナ雪の「ありのままの姿」とか。


「私の心の不思議さは あなたを静かに思い出す時」
なんて、アニメの主題歌どころかJ-POPですら聞くことのなさそうなフレーズである。

だからだろうか、15年以上経っても覚えているフレーズは、当時かろうじて認識することのできたとぎれとぎれのものばかりだった。


今、ちゃんと歌詞を噛みしめながら聞くと、当時のび太たちと一緒になって感じていたわくわく感と、楽しかった世界にお別れを言っていつもの世界に戻って行くほろ苦さと一緒に、切ないメロディで心が満たされる。


大人になった時にこそ、意味を感じてじっくり観て、聴いてほしいという思いがあったのかもしれない。

大人の抱える思いを、長い目で見て子どもに伝えられるようなものを作りたいと思っていたのかもしれない。

自分が見たものをもっと若い人に、真剣になって伝えられるような大人になりたいと思わせてくれる映画と唄たちでした。

これって、「ドラえもん」のコンセプトにもそっくりだなあと思います。

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