10/22 01:17

「一番星。」
疵川あざな

他のどの星よりも、
一番早くに夜空に降りてくる星がいました。


でも、
その子は、
他のどの星よりも光が弱かったのです。


だから、
誰にも見付けてもらえないまま、
一番星になったことはただの一度もありませんでした。






人は誰かの中じゃないと生きていけないねってつくづく思うのです。
いや、別に難しい話ではなくて。
独りぼっちじゃ、どうにも生きていけないだろうっていう話です。


誰かの中に自分が生きていることを知って、その瞬間を笑えると思うのよ。

明日もきっと誰かの中に自分が生きていると確信して、
明日を笑えると思うのよ。

見付けてくれる人がいて、
初めて一番星になれるのよ。

見付けてくれる人にとっては、
きっと夜空に降りてくる順位なんてどうでもいいのよ。




とかなんとか。
あぁ、クサい話(笑)


たぶんその星もいつかは一番星になれたんだと思うよ。




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