11/16 01:31
「βエンドルフィン。」
疵川あざな
アルコールもニコチンも役立たずな夜は困っちゃいます。
そういう落ち着かない嫌な夜は、
大概、受信に比べて送信がひどく少ない時だったりします。
蓄えるモノは蓄えて、吐き出すモノを吐き出さないからしんどくなるのですね。
そんな時は決まって、
墨をする、筆を持つ、紙を置く。
あくる日、ドロドロに汚れた部屋の掃除をしなきゃなんないことなんか気にせず、思い切りぶちまける。
敵は画面、武器は筆と墨。
そうして出来たものが、案外評価されたりします。
近頃、友人には「もう卒業制作のテーマは決めた。道は見えた。」だとか「絵を描くのは趣味だ。」なんて
己の美術がはっきりしてきた人が増えてきましたが、
自分にとって絵を描くのは、薬みたいな気がしてやまない今日この頃です。
だから後から見た自分の絵は、何やら妙に毒々しくて嫌になるわけだ。
もちろんそこには、「いいものを作ろう」なんて気持ちは微塵もないわけで。
どうやったらこの爆発力を澄んだ心持ちでだせるんだろう、
なんて悶々する夜でした。
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