11/17 02:40

「敵なんていない。」
疵川あざな


先日、バイトで知り合ったずいぶん年上の男性に、飲みに連れてっていただきました。


この方が面白い人で、小学生みたいなくっだらない話で盛り上がる盛り上がる(笑)

でもそこはやっぱり人生の大先輩。
時折「あ、この人、すごい大人だ」なんて尊敬しちゃうようなお話も色々聞かせていただきまして。

その方は、もう立派に家族を持っておられるのですが、
そこでふと、
「君らは怖いもん知らずで突っ走れていいなぁ。俺はもう守りに入っちゃったからねぇ。」
なんておっしゃっるのです。




確かに今、自分はこれといって失うものも守るものも無いわけで。
そりゃ、まだまだ学生の分際でそんな大層なモノを持てるはずもなく。
だからいくらでも無茶して突っ込んでいけるわけで。
それはある意味めちゃめちゃ強いわけで。
無敵だ、無敵。



でも、そんな無鉄砲な“強さ”と、
守るものを守るべくして生まれる“強さ”ってのは、
そもそも次元の違う話なんだよねって、しみじみ思いました。


なんて
ありきたりな話だけど。

自分の空っぽな強さなんて、家族を守るこの人の強さの前じゃ、そよ風みたいなモンなんだろなぁって、
改めて実感したわけです。




んでも、
この無鉄砲を振り回せるのも今の間だけだってことも存じておりますゆえ、
後々思い残さないように、今だけは存分に無茶してやろうと思います。


無敵って素敵(笑)





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