12/23 11:52
「太陽の詩。」
疵川あざな
お久しぶりです。
あざなです。
近頃、書きたいことがあってもうまく言葉にできなかったり、
自己完結してしまったりで、
しばらくコラムをお休みさせてもらってました。
気付けば1ヶ月振りのコラムですね。
過去の人になってないのが不思議だ。
それはさておき。
先日、とある逸話を聞いて考えさせられるものがあったので、
それを紹介します。
どうやら有名なお話だそうで、聞いた事がある方はいらっしゃると思いますが。
あるところに、残る命もわずかな、2人の同じ病気を持った重病患者がいました。
2人は同じ部屋の、片方は窓側、もう片方は窓を覗けない場所に寝ていました。
毎日、窓側の人はもう1人に窓から見える景色を、とても楽しそうに話して聞かせてやり、窓と逆側の人もそれを聞くのがとても楽しみでした。
ある夜、窓側の人が突然激しく苦しみだしました。
ナースコールを押さなければ!
しかし、そこでもう1人はふと思いました。
今、自分がナースコールを押さなければ、窓側の人は助からないかもしれない。
でも、その人がいなくなれば、今度は自分が窓側のベッドに寝れて、毎日聞かせてもらっていた素敵な景色を見ることができる。
…自分は寝ていて気付かなかったことにすればいいんだ…。
そして───。
どうなったかと言うと、その人は結局ナースコールを押さず、窓側の人は助からなかったそうです。
彼は念願の窓側のベッドに移動となり、ついに待ち望んだ窓からの景色を見ることができました。
…しかし、そこには、
聞かせてもらっていた景色などは欠片もありませんでした。
窓側の人の話は、全て作り話だったのです。
お話はここで終わりです。
いろいろと思う事もありましたが、敢えて自分の感じたことは記さないでおこうと思います。
それぞれの解釈があると思うので、それを僕の意見で先入観を与えてしまってはいけないかなと。
それでは、今回はこれにて。
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