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 酔わせて奪う
© 朱色 
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 R指定:有り
 キーワード:王子(キーラ)×僧侶(ココ)
 あらすじ:意地悪な王子に弱点をつかまれ連れて行かれた僧侶にキレる王子
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 兄に『ココは預かった』という悪夢の手紙を受け取ったキーラがその建物に飛び込んできたのは、既に夜も更けた頃合だった。
 薄暗い部屋に、僅かな呼吸と、僅かな衣擦れの音だけが響く。
「ん‥‥‥‥?」
 ぼんやりとソファの上で身動ぎしたココに気付き、キーラは恐る恐る近付いた。
「ココ、何もされなかっただろうな?」
「んー‥‥‥すごくヨかったぜ」
 にへら、とココはだらしない笑みを浮かべた。
 キーラのこめかみに青筋が浮く。
 キーラはココの服を掴むと引き裂くようにむしり取った。
「え? あっ‥‥キー‥‥‥んっっ」
 正気に戻る間もなく、声は唇に塞がれてしまう。
「どこまで許した?」
「んっ‥‥う、やめ‥‥‥っ」
 慣らされてもいない箇所に強引に指を入れられ、ココが痛みで呻いた。
 中の乾いた感触に、一応キーラはほっと安堵の息を吐く。
「いッ‥‥痛い‥‥って」
「安心しろ。痛くなくなるまでしてやる」
 キーラは香油を己の分身に塗り付けると、一気に狭い内部を貫いた。
「あッ‥‥や、やぁああぁっ‥‥やめ‥‥っ」
「煩い」
 キーラはココの抵抗も、内部の締め付けも無視して自らの痛みにも構わずに挿入を果たす。
「うぁ‥あっ‥‥奥まで‥‥入って‥‥‥っ」
 ココの眉が苦し気に寄せられ、眦に溜まっていた涙が零れ落ちた。
「貴様、音楽を聴いたな?」
 ココは明らかに感じていた。
 桜色に肌を染め、入れただけで中心が反応を示すなど通常では考えられない。
「あれほど言ったのに私以外の者の音楽を聴いたな?」
「だっ‥‥‥我慢でき‥‥なくて‥‥‥‥」
 乱れた息を吐きながら、ココは解放を求めて無意識にキーラに慣れようとした。
「罰が必要なようだな」
「あっ‥‥!」
 キーラはいきなりココ自身を掴むと強く根元を戒めた。
「い、痛‥‥‥キー‥‥アゃぁッ」
「どうした?」
 敏感な先端を指先で弄りながら、耳元に息を吹きかける。
 ヒクリとココの内部が蠢いて、キーラ自身に熱く縋り付いた。
「お前には、忍耐を教え込む必要があるようだな」
 律動を刻み始めたキーラに、ココは引き攣った呼気を漏らした。
 髪を振って逃れようとしたココは、もう既に手遅れで、何度も悲鳴を上げては気を失う寸前までキーラに苛まれた。







2007/06/06
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