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 強引なこいつ
© ゆみ 
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   微妙な感じになってしまいました…ごめんなさいm(__)m強引な男『琢磨』に愛されたノンケの男の子『潤』のお話です。
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「潤、好きだ。」

と隣のクラスの梶原琢磨に、帰宅途中突然告られた。

こいつは端正な顔立ちでかなりの有名人。

だから喋った事がなくても知ってた。

まさか告られるなんて思いもしなかったけど…。

「あの…俺ノンケだから…ごめん…。」
いつもの断り方。
いつもはそれで済む。

…はずが、こいつは違った。

「知ってる。」
「…え?」
「噂で聞いてたからね。
でも俺は諦めないから。絶対手に入れてやる。」

と言って俺の腕を引っ張って唇を重ねて来た。

「…っんっ…!!」

なんて強引なやつ…

「はな…っせ…っ!!」

俺は必死に抗う。しかしこいつはもっときつく体を抱きしめて口づけてきた。

「や…っふっ……はぁッ」
激しくて、苦しくて、息ができなくて…なのに…なんだこれ……。
「ふぁ…っん…はぁ…」

華奢な俺の抵抗は、無駄にでかいこいつにいとも簡単に押さえ込まれていた。

「……なぁ、どうしても潤が欲しい。」

唇が離れてから、肩で息をする俺の頬に触れながらこいつは言った。

「俺のものになってよ」

俺はその言葉ではっとして言い返した。

「…かっ勝手すぎるんだよお前ッッ!!喋った事もねぇ奴に…いきなりキスなんてするんじゃねーょッッ!!」

強引な口づけに感じていた自分が情けなくて…声が震えた。

薄暗い人気のない小道に響いた。
余計情けなくなって俯いた。

するとこいつは優しく俺を抱きしめて言った。

「喋った事あんだよ。忘れた??」

…覚えてないから黙っていた。

「…入学当初だから…一年くらい前かな。体調悪くて保健室行った時、調度先生いなくてさ、」

思い出せない…。こんなカッコイイ奴と喋ったら普通忘れないだろうに。
俺の記憶力が悪いのか…些細な事すぎるのかよくわからないが黙って聞いていた。

「ダルくて死にそうだってーのに、寝てたら三年の奴らが襲ってきたんだよ。おもっくそボコAにしてまた寝たんだけど」

話してる間もこいつは俺の髪に指を絡めたり頬を撫でたりしてきた。全部振り払ってやるけども。

「で、なんかふと目が覚めた時に隣のベッドからボソA聞こえて来たからカーテン開けてみたら…お前が襲われてたんだよ!!…マジで覚えてないわけ??」

その事か!!その事なら忘れるはずがない…
「…覚えてるよ…。もしかして助けてくれたのお前??」

「たりめーだろ!!助けてやった後に俺に抱き着いてぷるA震えて泣いてたじゃん。ァレで俺はおちたんだよ。キュン死にだぜ、キュン死に!!」

「なっ……!!」
…なんだそれは!!
でも確かに相当の恐怖と怒りと安心で震えて泣き付いたんだ。涙でぼやけて助けてくれた人の顔が見えなかったんだけど。こいつだったとは…!!

「今までは理性吹っ飛んでノンケの潤を襲わないように近付くの我慢してたんだけど、もぅ無理。」

無理とか知らねぇよ。
襲われるなんてたまったもんじゃない。

「今まで通り近づかないで下さい。じゃ、俺帰るから。」
と冷たく言い放ち、俺はこいつをすり抜けて歩き始めた。

「潤ッッ!!また明日な。」

振り返ってみると、眩しい笑顔で手を振ってた。

すぐ前に向き直り、二度と振り向かずに家に向かってひたすら歩いた……






「…ぃ…おぃ!!潤ッッ!!」

「…ん〜……何…??」

「大丈夫か??学校遅刻するぞ!!早く起きて支度しろって」
と制服のカッターシャツを腕だけ通してはおって俺を揺すり起こしている琢磨がいた。
「……あー…夢か……」
と琢磨を見て言うと、まだベッドの上でぼーっとしている俺の隣にこいつは腰掛けてきた。

「起きないなら今日一日中一緒に寝るか??」
と口をニヤつかせて言った。

「………うん…。」
と珍しく素直に答えた俺に、こいつは驚きながらもすかさず抱き着いてキスをした。
あの時と同じように強引に。
「ん…っ琢っ…磨っ」

「…好きだよ、潤」

と同時に愛撫が始まった。気持ちくて優しい、琢磨の愛撫が……

「ぁ…っ…ん、ゃっ……はぁっ…」
俺の体を知り尽くした琢磨は、感じる所を刺激し辿って行く…。俺のを優しく扱きながら…。

「ゃぁっ…ぁ…そ…っこっぁっ…ゃ…だっ」
あまりの快感にのけ反ってしまう。

「…嫌じゃないだろ…欲しいって言えよ。……じゃないとイかせてあげない。」
と琢磨は俺の先走りを拭った指を挿入してきた。

「…っあぁっ…っ!!」

琢磨の指は敏感な部分を掠めて俺を狂わせる。

「た…くまっ…っぃじ…わルっ…ッあぁっ」

「早く言えよ…なぁ…欲しいんだろ??」
俺の根元を強く握り、敏感な所を刺激し始めた。

「んぁあっ…!!あっ、…っねが…ぃ…っ…く…早く…ちょ、だぃ…ッ…」
涙を溜めて声を絞り出して求めた…。

「…っ可愛い…潤」

クスッと笑った琢磨に一気に突き上げられた。

「ぁぁあっ…ぅあっ…はぁっ…っんっ…琢っ…」

「ぁ…潤の中気持ちぃ…ャバ…すぐィきそ…」

俺に覆いかぶさる琢磨から俺と同じシャンプーの香りがする。
なんだか俺達が一つになった様で幸せだ。

琢磨の脈打つそれで敏感な所をめちゃめちゃに突かれて喘ぎまくる。
「ぁっぁあっ…琢っ…もィクッッ…も…無理ッッ…」

「一緒に…ィこ…っっ」

腰の動きが加速する。意識が何度も飛びそうになりながら必死に琢磨の背中に爪を立ててしがみついた。

「んあぁあっ、あっぁっー−ッ!!」
俺がイったのと同時に中で琢磨の熱いモノが吐き出された。

「はぁ…はぁ……」

「琢磨…好き…だよ。」

そう言ってキスをした。

「俺も好きだよ。絶対離さないから…」
と言ってキスに優しく答えてくれる。

ぁの夢を見たからかわからないけど、なんだか無性に琢磨を愛おしく思った。
「琢磨に会えてよかった…好きになってよかった…。」
そう言って俺は琢磨に寄り添って眠りについた。
きっと琢磨は驚いただろう。こんな素直な俺に。


でも今日だけだからな。

絶対忘れるなよ。


おわり







2007/06/18
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